『最近思ふコト・・・その6』

 2004. Dec.

思うことが沢山ありすぎて逆に書けなかったが
久し振りに書いてみようと思う。
このコーナーはBBSなどとは違い
自分自身に
向けている部分が大きいので気分を害される
いらしたら
ご勘弁頂きたい。

最近思うのはやっぱり人間は年を取っても失敗ばかり
どこが成長してるんだろう?って事。
私も48才になって娘も大きくなったというのに
今だ自分が
「大人」だという自覚が持てないでいる。
勿論、対外的、世間的にはそう見えているだろうが・・・

ミュージシャン或いは
芸能一般を生業とする者の性なのだろうか?
芸術じゃない、芸能で十分である。
芸術とは後世のひと逹が認定すれば良い事だと思う。
モーツァルトもヘンデルも中世の作曲家たち
クライアント(王室・貴族等)の
ご機嫌を取る為の音楽家だったのだ。

売れている音楽」とは現代に於いては媒体に数多く流せる資本のある
事務所等の力に頼る所が大きい。
勿論例外は幾つかある。
曰く有線からじわじわ上がってきた曲・インディーズでライブ
何年も重ねてきたバンドの曲など・・・

しかし一日に何十回と媒体(TV,ラジオ、街頭、ネット等)で聞かされる
ヒトの耳・感覚は
「あ、この曲好き!」という風に変化していく。
聞き覚えのあるメロディーやリズムなりに親近感を覚えるのだ。
そして
「それ」をするには億単位の金が動く。
友人のT君の事務所の場合10億使って20億の儲けという事だったらしい。
これはもういい曲だろうがそうでないだろうが資本の力まず有りきとしか
いいようがない。悲しいことに。

いわゆる
「何々ブーム」というのもホントは広告代理店と企業
大衆操作なのではないかな?
そしてそれを書く様指令を受けた(?)いわゆる「ファッション評論家」
「メイクアップ・アーティスト」「映画評論家」などと称されるヒト逹が企業や
場合によっちゃ政府(?)の
「神輿」を担いでいく・・・・
「韓流ブーム」だって日・韓両国の陰謀だったりして・・・

「今年の秋はこれが流行る!」などという記事を読んだ時点で
ヒトの頭にはインプットされるのだろう。
でもさ今年の秋は「紫」が流行ります!って
誰が決めるのさ?誰よ?アルマーニ?シャネル?ヴィトン?
何か私の若い頃からそうだった気がする。
私の頃は
VANブーム。ニュートラとか。あれも何とかっていうヒトが
提唱して始まってるんだよね。金儲けの為に。

よく早朝のTVでやっている「血液型占い」「星座占い」など
TV局によって
見解が違うの(可笑しいでしょ?)にあれを見たが最後
心の何処かに
インプットされてしまう筈である。
悪い占いは反面教師だと思って努力しろ!って事?

ヒトに自分の運命など決められたくないな。
自分が好きな服はずっと着ればいいし、好きな音楽はずっと聴けばいい。
私は着る服もやる音楽も
超個性派でもないし、どちらかといえば
「ミーハー」の方である。B級POPSが今でも好きだ。
楽しくて自然なのが好きだ。最近とみにそう思う。

ガキの頃は練習してテクニック等を人前で「聞かせてやる!」って
いうお馬鹿ちゃん(みんなそういう時期があるのだ・・・)だった。
勿論今はそんな事はどうでも良くて
なるべく楽しんで貰えたらなと
思いながらプレイしている。
自分がもし聴衆の立場だったら?と考えれば
容易い事なのだと思う。
その昔トロンボーンを勉強してた頃「フィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブル」
(当時世界一上手いクラシックの金管合奏団)を聴きに行った時
物凄い演奏を聞かせられた後、アンコールで彼らが演ったのは
グレン・ミラーの
「イン・ザ・ムード」だったのだ!!
しかも段々と楽器をバラバラにしていき(管楽器は可能)
その場に置いて一人ずつ帰ってゆく・・という
心憎い演出。最後には和ましてくれたのだった。

延々とスケール(音階)練習のようなソロをJAZZで聞かせられたり
ひとりよがりのオナニーのようなブルースを押し付けられたり
みんなで歌えばほら!楽しいでしょ?的な下手くそな
ゴスペル・コーラスを強要されたり
甲高い
子供の様な声のJ-POPしか流れないメディアとか
何か私的に楽しいものはあまり無いのだ。

勿論JAZZの優れたミュージシャンはPOPSの力を十分分かっていて
それを利用できたりするし、ホントのゴスペルは
背筋がキュッと
なる位感動するし、「ブルース」とはホントは音楽のスタイルでなく
その人間自体の生き様なんだという事も知っている。
まず
楽しんで貰う!という姿勢の無い音楽やミュージシャンには
何の魅力も感じなくなってきている今日この頃であるだけなのだ。

しかしまたそこを
勘違いしている演奏家・芸人逹も沢山いる。
「楽しい」イコール馬鹿騒ぎ的・未熟でもいいじゃないか的
演奏・芸で良いと思っていたら大間違いなのだ。
ヒトを楽しませる・笑わせるというのは泣かせたり感動させたりするより
よっぽど難しく(これは映画の例をみれば判るでしょ?)
技術や基本や常識を踏まえた人間がやるのでなければ
意味が無いのだ。

大体においてバカをやるヒトは
本来真面目な筈である。
何故ならホントに狂っていたらバカの魅力や本質を
判る筈も感じる事も
(素敵で人間だけが持つ)ないからだ。
それに狂ったヒトに「楽しさ」「笑い」は必要無いでしょう?
そしてDeepな人生の悲喜劇や情感や色気などは
子供には判らないし必要ではない。
今の日本はアニメが世界一であるのに象徴される様に
「子供文化」を中心に
廻っている様な気がしてならない。

今の日本の音楽シーンに私を満足させてくれるモノが無い以上
自分で作っていくしかないのだ。
日本全国或いは世界を注意深く見渡せば同じ様な感覚で
演っている
様々なヒト逹(映画・音楽・演芸・絵画etc)が見つかる事だろう。

TVやメディアから流れる音楽・情報だけが真実じゃない
むしろ恐ろしい罠や嘘だったりするんだという事を言いたかっただけなのでした。
あくまでも
自分のスタンスを大事に・・・・・

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